LIFESTYLE citacita

「家具と永く付き合っていくために」 前編


↑ 家具の値打ちや味わいは、時間が経てば経つほどましてきます


暮らしを豊かにする『道具』として家具を選びたい
~ 思い出を刻むダイニングテーブル ~

 

今から3年くらい前のことです。久々に実家を訪ねました。
狭く薄暗いダイニング。乱雑に鍋やフライパンが積み重ねられているキッチン。
生まれ育った実家は、お世辞にも綺麗な家とは言いがたい空間でした。

そのダイニングキッチンの真ん中にダイニングセットがドンと居座っています。物心ついた時からそのダイニングセットはありました。ある木工メーカーの無垢のブナ材のものですが、今から約30年前、両親が結婚した際に購入したそうです。

 

子供の頃、悪さをして両親にこっぴどく怒られたのが、このテーブルでした。
誕生日を祝ってもらった時も、大晦日に家族で年越しそばを食べた時も、
家族でこのテーブルを囲んでいたのを思い出します。
このダイニングセットは、まさに家族の絆を象徴するような存在でした。

 

この歳になり実家に帰ってダイニングセットに座ると、ふと懐かしさが蘇ってきます。
テーブルの裏には、子供の頃に描いた落書き。
天板の上にも、たくさんの傷やコップの輪じみ。
それらがうっすら模様のようになり、天板と一体化され、なんとも言えない味のある表情をしています。


↑ 傷やシミも味わいに

 


我が家の思い出を刻むダイニングセット。それは、生活に欠かせない『道具』として永く使用してきたからこそ懐かしく、今では『道具』としての役割を越えた特別な存在になりつつあります。しかし、それは『道具』として長い間使用された家具にしか到達することのできない領域なのかもしれません。

 

あなたの住まいにも、そんな思い出たっぷりの愛着ある家具はありますか。
家具の値打ちや味わいは、使えば使うほど、時間が経てば経つほどましていくもの。
次回、後編では、家具を永く使うためのテクニックや間違ったお手入れ方法などについてお話したいと思います。

DesignGallery CitaCita 店長 加藤鉄平 [ citacita ]

>>DesignGallery CitaCita

ページの上部へ